Plating表面処理(めっき)とは
様々な産業分野で
幅広く活用されているめっき。
めっきとは素材の表面を金属の薄膜で覆う加工のことです。耐久性や性能を高めるなど、素材に様々な特性を付与することができます。自動車・航空機・パソコン・スマートフォン・家電などの電子部品や機械部品、半導体、アクセサリーなど、幅広い産業分野に活用されており、私たちの生活に欠かせないものとなっています。
めっきの役割とは?
めっきには主に3つの役割があります。
1[防食性]
金属のさびを防止する
鉄は空気や水と結びつくと「さび」が発生します。さびた鉄はもろくなり、故障や事故をまねくことに。鉄の表面をめっきで覆うことで、さびにくくします。
2[装飾性]
見た目の美しさや質感を高める
金属やプラスチックにめっきを施し、見た目の美しさや質感を向上させ、装飾価値を高めます。アクセサリーや食器、調度品、自動車の内外装などに用いられています。
3[機能性]
様々な機能をプラスする
めっきにより、電気の伝導性を高める、光を反射する・反射しにくくする、圧着しやすくする、菌やウイルスの増殖を抑えるなどの様々な機能を付与することができます。主に工業用品に活用されています。
めっきの歴史
めっきの歴史は古く、3500年前に使われていたことが歴史書に記録されています。
紀元前1500年頃
メソポタミア北部で金属の腐食を防ぐために「錫めっき」が登場。
紀元前700年頃
ユーラシア内陸の騎馬遊牧民スキタイが、「アマルガム法」により青銅に金めっきを行う。
★アマルガム法とは★
古来使われているめっき方法。金や銀と水銀を混ぜてアマルガム状にしたものを表面に塗り、水銀を蒸発させます。
4~7世紀
日本では古墳時代に初めてめっきが登場。馬具や刀剣、
儀式用品に使われた。
西暦700年頃
大陸から「アマルガム法」が日本に伝来。
★東大寺の大仏は金めっきでピカピカだった!★
725年に完成した奈良・東大寺の大仏は当時の技術の粋を集めて造立されたもの。5年がかりで表面全体に金めっきが施されたといいます。
西暦1800年頃
イタリアで「ボルタ電池」が発明され電気が実用化。1805年に現在の主流である「電気めっき」が発明され、めっきの活用が広がる。
~現在
幅広い産業分野で用いられ、最先端技術も支えている。
暮らしの中のめっき
めっきは私たちの暮らしの中のさまざまなところで、多彩に活躍しています。
自動車
自動車の内外装を美しく見せ、機械部品の防食性・機能性を高める目的でめっきが使われています。
パソコン・スマートフォン
めっきを施して、プラスチックの外装に電磁波を遮断する機能を持たせたり、基板に電気伝導性を持たせたりしています。
半導体
パソコン・スマホをはじめあらゆる電子機器に使われるIC(集積回路)は半導体製品の代表。ここでもめっきは大きく貢献しています。
家電
装飾性や耐食性、耐水性、抗ウイルス・抗菌、また内部の電子部品への機能性の付与など、さまざまな形でめっきが活躍。
住宅
住宅建材にめっきを施し、耐食性、耐候性(太陽光・温度・湿度・雨などに耐える)、防耐火性を高めています。
アクセサリー
見た目の美しさはもちろん、樹脂にめっきを施すことで貴金属より軽量化できます。金属アレルギーを防ぐ目的にも使われています。